石油の高騰がとまらない

今までに我れ我は戦後第一次、第二次と二度のオイルショックを経験してきた。しかしその内容は今回ほどの厳しいものではなく物価も今日ほどの激しい値上がりがなかった。一次オイルショックの場合砂糖がなくなる、ティシュペパーがなくなる等の流言で消費物資が一時的にスーパーなどから姿を消した事はあった。しかし二次の時は原油が少し高騰しただけで
特に市民生活に深刻な影響はなかったように記憶している。

企業も一次、二次のオイルショックのときは日本が高度成長期で難なく切り抜けた。今回の原油高は今まで経験したことのないようなような激しいものだ。私は前回日本は2度のオイルショックを切り抜けてきたので今回も難なく乗り越えられるのではないかと多寡をくくっていたがどうもそんなに甘いものでは無さそうである。

例えばガソリンは1リッター180円を軽く超え,200円にもなるのではないかとの観測もある。穀類、家畜の餌、野菜、果物のハウスもの、漁船の燃料代が高騰し出漁すれば赤字になるので船は出ない。我々の生活は諸物価の高騰と不足でピンチである。この原因はOPECの原油の採掘の減少と中国、インドなどの発展途上国の旺盛な需要、ヘッジファンドなどの石油への投資などがある。

石油を増産しオイルがだぶつけば今の現象は解決されると思うが原油の増産を述べているのはOPECの原油の40%を握るサウジだけである。サウジは200万バレル、500万バレル増産の数字を出しても焼け石に水である。いずれにしてもこの問題は世界的な問題なので8月の洞爺湖サミットで何とか話し合って原油高騰の沈静化を進めてもらいたいものだ。