若者よ頑張ろう

小林多喜二蟹工船が最近の若者の間でよく読まれているとこのブログでも何度も書いてきた。近頃の若者に昭和初期に小林多喜二が生存していた頃の社会の仕組み、または社会現象があの書物で本当の彼のイデオロギーの真髄が理解できたかどうかひとごとながら気になる。

あの時代は今の時代と同様にいやそれ以上に何の生産手段も持たない労働者が懸命に働いても収入は僅かで、資本家からの締め付けは厳しく、また農民は地主のために休む暇もなく働き収奪が激しく白いご飯など口に入らなかった

。多喜二の時代は女性には選挙権もなく、労働者の団結権争議権も殆ど認められなかったのである。日本は敗戦により皆さんご存知のように民主主義を得てなんとか国家の形が出来た。戦後労働者の対資本家との戦いで1980年代の後半は総中流意識を持つようになった。

しかし小泉、竹中の最悪のコンビでいまやワーキングプアが増え昭和初期と同じような社会構造になりはてた。小泉を選んだのは誰か。あの大量の自民党議員を国会の送ったのは誰か。蟹工船を読まざるを得なくしたのは誰か。社会の仕組みを変える手段は今日では多喜二の時代とは異なる。いまのともすれば表面だけのエセ社会現象に誤魔化されないように頑張ろうではありませんか。