アカデミーWで受賞

日本は米国発の世界同時不況で先進7か国のうちでもGDPが最悪で経済的に苦しみに沈んでいる。そこへアカデミー賞のW受賞の知らせが飛び込んできた。つまり滝田洋二郎監督の「おくりびと」が外国語映画賞を、加藤久仁生監督の「つみきのいえ」が短篇アニメーション賞を獲得。暗いニュースの中で本当に嬉しい出来事だ。

おくりびと」は亡くなった人の身体を生前の時より清く美しくして納棺する様子を描いたものである。日本人は人の死に際して此れを佛または神として扱いこれからのデイパチュアーに臨みまたよき生活を心より望む伝統的な穢れの無い美しい気持ちで臨む。この様子を現在息をしている世界の人々に強く訴え感動を与えたのではないかと私は信ずる。人の死は厳粛なものである。此れを映画観賞する人に心より強くその有様を植えつけることは大変難しいことだと思う。それを映画なる媒体を通して人の死の非情さと先に述べた厳粛さを与え人の死の再認識の材料を提供したことは立派である。

つみきのいえ」は老人が温暖化と戦う12分の短編アニメで此れについては割愛させていただく。最後に外国語現代映画賞の受賞ははじめてである。黒澤監督以来いろいろ賞を取っているがアカデミー賞は始めてである。心よりお祝い申し上げます。