居住地の変遷

私は30数年前には今住んでいる山科の案朱に移り住む前には京都の市街地の北部の千本今出川という所のマンションに住んでいた。山科の案朱が京都の市街地に比べるとかなり田舎で千本今出川は昔の京都の織物の町西陣に近く本当に便利な所であった。

老舗の料理屋.使出屋などが豊富、また古い暖簾を誇る菓子屋など他に多くの有名な店などかっての京都のある意味では準中心的な場であった。そこから山科の案朱に移り住み昔赤穂浪士大石良雄が蟄居していたところなので戦前、戦後は夏には蛍が美しく乱舞していた。

今は市営地下鉄の東西線、JR,京阪山科駅があるが料理屋,菓子などの店舗が少なく郊外の感は免れない。この山科の案朱での生活は30数年、ご近所の住人だった人たちは8割方転居しまた新築の住居も多く立った。昔私たちが転居してきた時の子供達は成人し他府県に就職したり結婚し子供をもうけ近所はすっかり様変わりしてしまった。30年余り同一箇所に住むと当方が高齢者となり住居も同様に古くなり私達も年なので便利な地で家族も少なくなれば合理的な生活を享受したい。