日本国の憲法改悪の問題

憲法改悪の手続きを定める国民投票法案の与党修正案が13日に衆議院で可決され参議院に送られる事になりました。この憲法は与党がアメリカに押し付けられたものであるとの考えがその根底にあるようです。しかし憲法アメリカの一方的な押し付けでない事は一年ほど前の朝日新聞の現憲法が生まれたプロセスについて詳しい記事が載ったことは記憶に新しい事です。
つまり当時日本の首脳とアメリカサイドの要人により作成されたと言う事です。内容は9条の戦争の放棄に代表される世界に例を見ない立派なものだったわけです。これを小泉政権の末期に行われた衆議院選挙で自民党議員が多数
選ばれました。その後安倍内閣になり自民党の多数の議員をバックに憲法改正国民投票法案を衆議院で成立させた事は皆さんご存知の事と思います。
この憲法改悪は安倍首相の祖父岸信介のDNAが現総理に受け継がれたものでしょう。近くアメリカを訪問する安倍総理のブッシュへの土産を懸命に作ったようです。内心ほくそえんでいるのではないかと想像します。
我々の先輩達同時に私達もかっての明治憲法でひどいめにあいました。憲法改悪阻止は是非ともやりぬかねばなりません。樺美智子さんが安保闘争で亡くなった時学生、労働者がその反対闘争で国会を幾重にも取り巻いて国民の力で時の政府を震かんさせたもものです。今のような状態では当時の国民であるならば同じようなエネルギーを発露するでしょう。しかし日本の高度成長により一億層中流意識に浸りその生まれた子供たちも日本のよき時代に育ったのでかっての総評,全学連が見せたようなイデオロギー、行動力が阻喪してしまったのではないかと悲しくなります。ヨーロッパの主要国特にフランス辺りでは現在でも激しいデモが見られますのに。日本の将来を一人憂いています。