統一地方選挙後半戦 及び 参院補選が終わって

昨日第16回統一地方選挙の後半戦が終わりました。この選挙で特に注目を集めたのは長崎市長選です。伊藤一長市長が選挙中に射殺されました。それで伊藤氏の長女の夫横尾誠氏が「弔い合戦」を唱え立候補。同時に市統計課長の田上富久氏も行政経験を訴えて立ちあがり事実上両氏の決戦となりました。
その結果横尾氏が落選。「弔い合戦」は成功しませんでした。 
ここで過去の「弔い合戦」を振り返ってみましょう。数十年前に浅沼稲次郎氏が講演中暴漢に日本刀で刺殺、妻が「弔い合戦」、近くは小渕首相が病死「娘が弔い合戦」と選挙民に同情を買ういかにも日本的な情緒的な手法がとられ全て成功を果たしてきました。今回は朝日新聞の記事によりますと長崎市長選の出口調査で政治の世襲はよくないとの意見が7割を占めたようです。
長崎市の選挙民の意識の高さを証明する喜ばしい数値であり現象です。
今後国会の選挙の場でも日本国民のこのような意識改革を期待したいものです。
次に同時に行われた参院補選を見てみましょう。
福島補選は民主党が勝利を収めました。
しかし沖縄では与党が勝利しました。この選挙については私がコメントするまでもなく大切な補選だったわけです。
つまり与党が数をバックに憲法改正の手続きを定める国民投票法案を衆議院で通過させ参議院で審議中だったわけです。それで3ヶ月後の参院選挙を制するためには勝利を治めておく必要があったのです。
高校教科書の検定で沖縄戦の集団自決について「旧日本軍の強制」が削除されることになりました。(朝日新聞社説)このように我々の思考や生活様式を右へ右へと追い立てる与党のあり方に厳しい判断を下すべきだったのではないでしょうか。