NHKスペシャル「日本憲法」を見て

日本国憲法が施行されてから60年。安倍首相はじめ自民党等保守党から改憲、戦後体制の見直しが唱えられています。
これまで改憲論が起こる度にGHQによる”押し付け憲法”であると保守党が主張してきました。この番組では日本人も中心なって積極的に関与したものである事を示しておりました。
しかし日本の草案は敗戦という事態の認識が極めて甘くどうしょうもないものだったようです。
例えば「芦田修正」によって戦力を保持しうる可能性が指摘されたことなどであります。また「内閣総理大臣すべての国務大臣はシビリアンでなくってはならない」という点を明文化するよう修正要求が出されました。
またソ連や中国の修正によって盛り込まれた条項は多数にのぼっています。
このようにNHKスペシャルでは日本国憲法制定のプロセスを紹介。
主権在民の明記、9条の文言変更過程、生存権の明記、女性の権利。
女性の権利についてはベアテ・シロク、ゴードンさんの女性の権利の主張を
日本側では削除したかったのですが、今も90才台で矍鑠たるケージス通訳
が日本側の受けもよかった「ゴードンさんの顔をたてて残したらどうか」の
一言が残す事になりましたというエピソードが特に印象に残りました。

おわび:「再びイラク問題について」の中で「国連軍」と書きましたが
多国籍軍」の誤りでした。お詫びして訂正させて頂きます。