日本の財政赤字

税収が伸び悩み国債の発行に踏み切り、年々少しずつ財政赤字が積もってきたように私は理解している。しかし財政赤字が極端に大きくなった契機は1985年のプラザ合意にあったのではないか。米国が当時ドル高で苦しみ、経済大国で円安だった日本の財政が豊かで日本を米国が説得し可なりの円高にすることを要請した。

それで同時に多くのドルを保有していた日本に「10年間の公共投資総額430兆円」を強要し、これが現在の財政赤字の元凶となったのである。歳出に毎年多くの国債を投入し財政赤字がドンドン殖え続け、現在では経済協力開発機構OECD)によると債務残高とGDP比で見た場合日本は177%、財政状態の悪いといわれているイタリアでも121%にとどまっている。

この財政赤字を立て直すために安倍内閣は消費税の引き上げを具体化しようと案をねっている。現在大企業からの税収が極端に抑えられているが、大企業優遇策を改め、またむだな公共投資をしないように心がけ歳費を抑えるよう計るべきである。無駄な出費は社会保険庁のグリンピアーなど沢山ある。この辺をよく心がけるべきである。


[註7月14日の「丸善復活」の文章に梶井基次郎の1節を挿入していたのを適切でないと思い他の1節と変更しました。