学習指導要領の改訂

文部科学省は小中学校で教える標準的内容を定めた学習指導要領の改定案を発表した。これは40年ぶりの改定で理数は来年から授業増が始まる。このような改定がなされた理由は日本の学力が先進諸国の中でも著しく低下していること、それにゆとり教育により教育の内容が思うように出来ないこと。それにゆとり教育が各方面と父兄
からの批判が厳しくなっていることが挙げられる。

私も最近の子供や青年たちの学力不足を心より憂いている一人である。小学校の算数などを例に取れば円周率を3を用いて計算させたり中学校の化学などで自然科学が高校教育に必要とされるものが省かれたりして高校の先生がたが教育に困っていられる実情がある。このように中学校で不足した自然科学の学力の欠落が高校に関係し大学での教育にも大学の先生方が困り果て、ある大学では教養的な自然科学を再度教えおすという笑えぬ現実を招来させている。
したがって文部科学省が今回学習指導要領を改訂し総時間は小学校で約5%、中学校で約4%ふえる。中でも算数・数学は約18%、理科は約23%増しとなる。小学校のローマ字は4年生頃から必要であろうが英語は全く必要性を認めない。このようなものは中学校に入ってからで十分である。それより国語の勉強に力を注ぐのが筋ではないか。いずれにせよ今回の改訂は賛成である。