空自のイラク派遣問題(2)

米国のイラク戦に日本の航空自衛隊が派遣されていた。その一部が小牧基地に戻ってきた。防衛省の幹部が帰還した隊員に名古屋高等裁判所の判決に触れ、隊員に「遺憾」とのべたと20付けの朝日新聞に掲載されている。

派遣部隊の司令官を務めた赤嶺千代裕1等空佐(48)は隊員と家族らに「クエートで日本の国益のために任務を果たしてきた」と挨拶をした。(朝日新聞)なぜ小泉が米国の戦争のために空自が多国籍軍の後方支援に働かせて日本の国益か。この辺りが私には良くわからない。この「国益」とは何かをよく説明して欲しい。

またある空自隊員は判決の翌日「違憲」を伝える新聞を見て「何ですか。これは」と口にする隊員が何人かいたようである。無理もないであろう。憲法9条についても余り勉強をしていない隊員も多くいるのではなかろうか。まして自分たちの行動は憲法を踏みにじる行動をしているとは思いもよらないのではないか。本当にお気の毒な人たちである。

違憲」を伝える新聞を見てある幹部は「此れが国の機関(裁判所)のすることですかといわゆる国のため?との命令を遂行しているのに」と怒りをあらわにする。また陸自隊員は「驚きはなかった」と話す。「派遣の内容に1部疑問を感じていたからだ」。「派遣に反対する意見も一理ある」と思っていたとの声もある。自衛隊員も千差万別である。自衛隊員も含めて国民皆で今回の「判決」を胸に強く噛み締めよく考へようではありませんか。