近頃の雑誌

最近の雑誌について一言述べてみたいと思います。昔といってもせいぜい十数年前のことです。夫々の週刊誌、総合雑誌にはその雑誌の持つ思想なり哲学があった。週刊新潮週刊文春週刊現代週刊ポストなど大衆週刊誌は今特に取り上げません

。かっての「中央公論」[世界][婦人公論]は格調が高く論文は少々難解でも読むことにこの記事からイデオロギーなり哲学を得、自己の思想を形造るよき指標となたものである。それで有益なメディアとして熱心に取り組んだものです。ところが「改造」は販売がもう一つで売れ行きが悪く廃刊。

[中央公論]は読売に吸収され平凡な総合雑誌に堕し、知識と哲学の婦人公論は知的女性を狙った豊かな内容を持つ女性月刊誌から一般女性週刊的となりさがった。 [世界]は難解な論文を掲載していては読者離れを恐れたのか近頃の「世界」は昔の「中央公論」より平易な文章を掲載するようになったと感ずるのは私一人でしょうか。
「世界」からのかっての格調の高い哲学、思想を取りあげた個々の論文は姿を消したように思います。かっての難解さは消え平易になったのですが他の月刊誌とは異なっているのがまだ救いです。

「文春」、「論座」、「現代」などの大衆誌今ここでは上げません。朝日新聞が以前朝日ジャーナルを出した時は新鮮で内容もよくよく読んだ紋ですが売れにくくなったのか廃刊になったのは残念だったです。