バイオ燃料問題

福田首相が8月に開かれる8カ国の洞爺湖サミットに先立ってドイツ、フランス、イタリアの3カ国を訪問している。この3カ国では主として食糧問題が取り上げられた。

つまりトウモロコシなどの食料品、また家畜の餌がバイオ燃料に転用される問題である。最近原油がほとんど天井知らずの如く高騰を続け車社会の国、また企業なども悲鳴をあげている。

それでトウモロコシなどを使ったバイオ燃料に転用しようとする動きがトウモロコシの主産地米国、ブラジルで起こっている。それで消費国では食料危機が起こりまた家畜を多く飼育している国ではその餌が高騰、不足し物価に跳ね返り大変な状態に陥っている。

物価はどんどん上がり日々の生活は大変だ。米国のシェファー農務長官はバイオ燃料になっているのは2,3%だと呑気なことを言っているがあのような広い面積を持った国ではそうかもしれないが日本やヨーロッパの小国では決してそんな現状ではない。

更にアフリカあたりになると日本やヨーロッパの比ではない明日食べる食糧もなく小さな子供が次々と亡くなり大人も栄養失調でその日が危ない。石油の問題は米国のイラクの戦争の問題とヘッヂ金融機関の思惑買いが大きいと思う。洞爺湖サミットでは温暖化問題とバイオ問題を主に取り上げ人類の幸福のために福田議長の活躍を期待する。