終戦記念日

今日は63回終戦記念日である。敗戦の時は私は旧制中学一年生だった。敗戦した国家に米軍が占領軍として日本に進駐したらどんなことになるのかなと心配していたが米軍は比較的紳士的で我々日本人は平穏な生活を送れた。

戦後数年たち朝鮮で北朝鮮との戦争が起こり朝鮮側に米国が、北朝鮮には中国が援助し激しい戦いが繰り広げられたが38度線をはさんで南、北朝鮮と分割された。この戦いで日本の戦後の経済は大きな利益を得日本の復興の大きな足がかりとなった。

直ぐ後芦田内閣が登場し月給2倍論をぶち田中内閣の頃には実に月給2倍以上の豊かな生活が可能となった。当時労働組合の総評は太田薫に率いられ昔陸軍今総評とまで言われ労働組合は強く毎年春闘で賃金の引き上げを労働者は享受した。このあたりから日本国民は電化製品、車を所有する中流意識が強くなりだした。日本の経済成長は素晴らしく1985年N.Y.プラザで日本の円安を米国が引き上げ日本の経済成長にブレーキをかけた。いわゆるプラザ合意と呼ばれているものである。

その後も日本の勢いは止まらず米国の経済学者エズラ・ボーゲルがジャパン アズ NO1と言わしめた。しかし90年代に入り日本のバブル経済ははじけ失われた10年を経験し、最近好景気が続いたがこれは大資本を肥やすだけで一般国民は苦しい生活を強いられている。

今や日本国家の若者は派遣社員契約社員が大うきな比重を占め国家として酷い格差社会会を現出している。これは好景気中に大企業が利益を蓄積し労働者の賃金を強く抑えた結果であろう。企業の経常利益は98年の21兆円から06年には54兆円へ拡大している事からも明らかである。大企業は日本の将来を担う若者などの労働者を優遇しなければ日本の将来はないことを自覚して欲しい。