大阪難波の放火殺人事件

昨日大阪は難波の個人ビデオ店で小川和弘(46)が深夜に放火、15名の死者と10名の負傷者がでるむごい悲惨な事件を起こした。この小川容疑者は男女2名の子供があったが離婚。ある大手の電気器具販売店に勤務していた。病気がちで会社を退職し無職でワンルームマンションで生活していたらしい。ギャンブル,パチンコが好きでサラ金に何百万という借金があり生活保護を受けていた。

それで最近生きてゆくのが嫌になり放火殺人事件を起こしたようだ。生きるのが嫌になったのなら自分個人の問題で多くの人が眠っている旅館のようなシステムの個人ビデオ店に火を放ち多くの人を殺し、怪我を負わせなくってもいいのではないか。多くの人の迷惑を考えず自分一人を処理する方法もある。亡くなった人の家族のことを考えると余りにも惨い。

一億総中流意識の強かった70年代半ばから80代半ばまではこのような悲惨、悲しむべき事件が殆ど無かった。特に小泉の政権下に日本が置かれてから規制緩和が促進され格差がどんどん開き日本のGDPは先進国中18位程度になった。社会の雰囲気は殺伐としたものになり国民の多くは苦しい生活を余儀なくされている。

失われた10年後にイザナギ景気以来の好景気が5年程度続いたが大企業が40数兆円の資本を蓄積し庶民にたいして降りてこなかった。これらは全て自公民の政治に国民はひどい生活を強いられているのではないか。このよううに歪んだ資本主義経済の下に置かれていては凶悪な事件は無くならないだろう。