東芝のウエスティングハウス買収

昨夜9時にNHKスペシャルを観た。近年日本企業がアメリカ企業を買収するケースが増えている。この番組は東芝アメリカの原子力発電で代表的なウエスティングハウスの買収劇についての内容だった。

アメリカの原子力企業のNO1、いや世界のNO1であるウエスティングハウスは世界の原発の殆どを手がけてきている。したがってウエスティングハウスはそれなりのプライドがあり東芝といえどもこの企業を併合し社員を使いこなすのは大変なことである。今まで原発を手がけた数ではウエスティングハウスと東芝では圧倒的に前者である。

ところが東芝もそれなりの理論武装をしており買収したからにはそれなりの指導力を当然要求される。それで東芝サイドのウエスティングハウスに対する社員達の態度は極めて立派なものでこの会社を東芝に同化するうえで頼もしい存在であるという印象を受けた。

東芝はこの買収によりまずヨーロッパ、例えばフインランドでの作業次いでイギリス、アジアでは中国で原発30基、などの建設を手がけどんどん世界戦略を狙い買収によるグローバル企業化つまり10兆円の売り上げ企業となる事を目指すという社長の意気盛んな東芝の活躍のスペシャル番組だった。

蛇足ですが三菱東京UFJがウオール街の超一流銀行モルガン。・スタンレーの支援、更にはまだまだ多くの米国の一流の金融機関が日本の金融機関に買収されている現状は日本国内での中小企業それにともなう底辺の労働者の苦しみ、この大きな格差−資本主義の最悪の形態はどのように解釈すべきか。