労働者の首切り

この年末にアメリカ発のグロウバルな大不況で自動車、電気、カメラ、工作機械などの企業で派遣社員契約社員などの解雇がものすごい人数になるようである。総計で500万人がこの年末に仕事を失うのではないかと言われている。

これは日本では会社に一旦採用されれば生涯正社員として勤務する良風美俗がくずれてしまったことが最大の理由である。10年ほど前は派遣社員契約社員など無かった。小泉と竹中がこのような制度を作り派遣、契約社員を斡旋する中間搾取会社を作り日本企業のあり方を米国のようなメカニカルな冷たいものにしてしまった分けである。

米国のような国で生まれたプラグマティズム、その哲学により形成された社会体制はそれはそれでいい。米国のありかたを模倣し格差社会を作り出し日本社会を砂漠のような殺伐とした形態を現出させたのではないか。

大企業の資本家にとっては好都合な資本主義形態で現在でも大企業では数年続いたイザナギ景気を越える好況時にかなりの資本の蓄積をしているようである。現在のような大資本の企業主はこのような労働者を踏み台にして大儲けをしてきたのであるからこのあたりで契約、派遣労働者に好況時に得た儲けを還元すべきである。