友の死

自分が年をとるゆえか年々年末年始の挨拶状の欠礼のお知らせの数が11月下旬から12月上旬にかけ増える。90才半ば以上でお亡くなりになったケースはそれなりに納得できるがまだ男女共に平均寿命に達せずにこの代を去ったとの連絡は本当にお気の毒と同時にこちらの胸も痛くなる。

今年の11月下旬に学生時代に同じ専攻でゼミも同じだった友の不幸の知らせを奥さんから頂いた。学生時代は彼の銀閣寺近くにある下宿で話し合ったり,また四条、河原町界隈で飲み夜中に彼の下宿に転がり込んで朝方近くまで話し込んだ記憶がある。

彼の下宿は哲学の道のつい横で春には桜並木となり美しいところだった。静岡大学にいたのだが関西の雰囲気が好きだと言って京都に3年生から転学してやってきたのであるがこんなに早く現世から黄泉の国へ旅立つとは全く思いもよらなかった。

彼は自分の出身地静岡県に帰り浜松で就職し所帯を持っていた。浜松には学生時代共に旅行をし彼の家にも2,3日お邪魔した。学校を出てから一度同窓会で会っているがそれ以来無沙汰をしていた。

彼からはヨーロッパ絵画の影響を受けフランス、イタリア、ベルギー、オランダあたりの絵を鑑賞に行きたかったのですが本当に残念至極です。ゆっくりお休みください。