ビッグ3(4)

米国自動車会社ビッグ3に対してその救済資金を上院は1兆4千億円を昨年の末提示し此れを具体化した。しかしこれくらいの金額で再建は困難だとのビッグ3側の判断であり、とりあえず各社は独自の行動をとり始めた。

例えばGMの場合人気の新型キャデラックCTSセダンを62万円値引きし376万円で売る。勿論自動車を購入する客のローンの金利はゼロ。またクライスラーなどは新車一台購入すると1ドルでもう1台つけてくれる。このようにして在庫の山を減らしまた資金を得る方法を採ろうとしている。

オバマ次期大統領が就任すればさらに会社再生の資金援助が行われるはずである。しかし今のような会社再建策を採っていては決していい結果は生まれない。もっと地道な再建策があるはずである。例えば従業員の報酬がトヨタに比べて倍以上である。そのへんが販売の競争力を弱め、また国民の60パーセントのこのビッグ3への反感を買っているのである。

今のビッグ3のあり方を続ける限り将来の企業の浮上は望めない。むしろ壊滅への道を辿るのではないか。ビッグ3が潰れると多くの関連会社が大きな被害を受け失業者が大量に出ることも充分考えられるのでビッグ3の慎重さを要求する。