金融資本主義と産業資本主義

資本主義はかっての制度と大きく様変わりしている。大きく分けて金融資本主義制度、産業資本主義制度である。ひとつは我々は今回金融資本主義の制度によりグローバルな経済不況に陥った。

つまりサブプライムの問題である。これは米国で低所得層のために悪徳金融資本機関により恰も住宅が所有できるかのような低所得層に薔薇色の夢を持たせこれがだめになり住宅を手放させ貸し付けた資金は全て焦げ付いてしまった。

それでこのローンを証券化して世界に売り出した債権は多くの米国の一流の金融機関例えばAIG等の破綻である。これの販売を促進したのは米国の格付会社ムーディズ・インベスターズやスタンだーズアンドプアーズがトリプルAにこの債券を格付したからである。


これがグローバルな不況を深刻化したわけである。この結果米国の3大自動車会社、日本の自動車会社、エレクトロニクス、工作機械、更にドイツ、フランスなどの自動車会社の不況を惹起し金融危機が、産業危機を巻き込んだわけである。

資本主義経済も昔のその制度と異なり金融界に理工系の学部の出身者が多く集まりその制度を固める傾向にある。

例えばインベスト(投資)銀行である。だから1932年に起こった不況とは今の不況とは根本的な違いがある。これからの資本主義はどのような変貌を遂げるか恐ろしい限りである。金融資本主義の代表選手ヘッヂフアンドの数も4千程度あるらしい。