米クライスラーの破綻(2)

50数年前太平洋戦争で日米は熾烈に戦い日本が大打撃を受け敗れた。それで米軍の進駐軍が日本の占領に派遣された。その時の占領軍のGI達が乗り日本を自在に走らせたのがクライスラージープだった。

このジープは日本国中何処へ行っても見受けられ占領軍の象徴的存在だった。私たち少年は米国の車の多さとGI達の乗り回すその利便性、快適さ,また隣に女性を乗せ走り回るかっこよさが垂涎の的だった。それで米国の車社会にただただ舌を巻き憧れが大きかった。

それが50数年後の現在ジープの製造で輝かしい実績を持つ米国自動車会社ビック3の一角クライスラーが破綻寸前だ。日本の会社更生法に当たる米連邦破産法11条の適用を申請せざるを得ない凋落ぶりだ。幸いと言うべきかどうかイタリアのフィアット社の傘下に入り再出発するが我々の知るクライスラー

GMなど時代の要請にフィットしない車作りで米国の代表的生産企業ビック3がフオードを除き沈没の寸前の体たらくだ。車企業の裾野は広い。それに携わる労働者の問題も在る。また米国の車産業は世界の車企業との関係も無視できない。一日も早くビック3の回復を祈るや切である。                                                                                                                        。