15兆円の補正予算

14兆6千億円にもおよぶ補正予算が成立した。財政赤字が地方を含め八百兆円にもなる。現在国民が打出の木槌を持っているような予算の在り方である。この日本の不景気の病巣は何処にあるのかなどの検討が充分にされた上での施策とは思えない。

病巣に重点的に予算を使い失業問題の早期解決、失業問題が解決すれば労働者の収入も安定の方向に向かい国内需要が盛んになりGDPも上向くのは自然である。ところがこの膨大な予算を自民党の近い将来の選挙目当てにばら撒いている感がする。エコポイント、エコカー子育て支援(一年限り)など国民にゴマすりの政策はもういい。

麻生首相はアニメ好きでよく知られている。箱物は今まで不評の代名詞のようなものであった。ところが117億円も使って「アニメの殿堂」を作ることを決定している。今上術したように「アニメの殿堂」は国民への胡麻の中に恰も大きな異物が隠されていたようなものである。

アニメはご自分だけで「見て」お楽しみ下さい。余った時間は漢字の書き取りにでも費やしたり、資本主義経済の勉強の真似事でもされては。かって有名な経済学者のケインズは「地面に穴を堀りそれを埋める」そのことで経済活動が成り立つと述べています。麻生さんこの言葉を良く噛み締め15兆円を有効にご使用ください。