若者達の体格のよさ

近頃の若者達の発育状態の素晴らしさには目を見張る。繁華街で私のつい近くにいる男性女性は皆背の丈も幅(女性は別)も大きく当方はそれに比べ小さくコンプレックスを感じる。

私は若い頃は1メートル65センチメートルだったが後期高齢者の現在では3センチメートル低度ちじみ周囲の若者を見上げるようである。特に女性の背丈が大きく今の日本の栄養状態がいいことと精神的に昔と異なりのびのび育つのがその大きな原因だろう。

私たちが若かったころはかって中日ドラゴンズの杉下投手が明治大学に所属していた頃京都大学のグランドに現れた時はその大きさに吃驚したものである。今のプロ野球ラグビーの選手では彼くらいの大きさはざらで特に驚かなくなった。

私達の世代が小さいのは戦前戦後のあの食料不足による栄養状態の悪さと精神的に押さえつけられた教育がその大きな原因だと思う。私たちが小学校の半ば頃から戦争で戦後3年ころまでコーリャンや豆糟(大豆から油搾り取った糟)のなかに米の姿を探すのに苦労した。また副食では動物性蛋白質は0、魚も殆ど口にできない食生活、野菜の配給は3人家族で5日ぶんで大根縦10センチメートル横2センチメートルのものがせいぜい。米に入れて炊く木の葉を山に大きな袋にいくつもとってきて食料と野菜の代用にした。

このような状態だから大きく成長できない。今の若い人は労働界でいろいろ問題があろうが若い時代から食料は充分で今も不足はない。問題は低賃金化、ひどい格差社会今後これ等をクリアーして衣食住たりて平和な社会を築きたいものである。