チビの回復が嬉しい

いた!ノラのチビがいた。韓国人のH奥様。ふくちゃんが座っているベンチの前の大木の裾に。3,4日前から姿を見せなかったあのチビが。当日は激しいくしゃみの連発で目やにもひどく憔悴しきった感じだった。そこで昼前にいたのでパブロンSゴールドの一錠を包丁で4分の一に刻みH婦人のアドバイスどうりにマーガリンにくるみ力ずくでチビの口を開きそれを口の奥深くねじ込んだ。このかぜ薬の一片でそんなに簡単に直るようでは無さそうである。

しかしこの1かけらの薬でせめてすこしぐらい熱がひくくなることを神に祈るような気持ちにひたる。その後3日間ほど姿が見当たらなかったのであの薬が猫にはよくなかったのでひょとしてなど悪いように想像をめぐらせる。それとも薬とは関係なく体力がもたず神の身許に召されたのかETC。不吉な思いが黒雲が湧くようにいやな想像が頭をよぎる。

それで今朝ウオーキングにノラ達の生活の場を通過したが一匹のノラも見かけない。いつものようにウオーキングを済ませてあの場所までかえってくるとH奥様、ふくちゃんがベンチに腰を下ろしベンチの前の大木の裾にチビがいるではないか。よかったよかった!生きていて本当によかった!うれしさで叫びたい気持ちを抑えて先ず彼の大好きな魚肉の缶詰の口を切り大急ぎでポリの器をいっぱいに彼に与えたが食べない。まだ充分に治りきっていない体には直ぐ食欲は当方の無理解。カリカリのキャトフードの「銀のスプーン」もダメ。今朝は暖かく気分もよくなってきて少し出てきたのだろう。

いい機会だからH奥様がチビの頭ををかかえ又もチビの口を力一杯に開き薬の1片を喉の奥深くまでねじこむ。チビちゃんはここ数日現れなかったそのあいだ寒い日、雨風に身をまるめて自然の厳しさから身を守っていたのだろう。それで左右に張り出していたお腹の脂肪もかなり削り取られたのは身をまもる動物の智恵だったのだろう。このお腹の脂肪が体を守ったわけだ。これから一週間ほどは暖かい日が続くようだ。この間に自然治癒力で今までの元気をとり戻そう。