ノラのチビちゃん元気で

[:ima

何時ものようにH婦人が疎水のノラ達の溜まり場の例のベンチに腰かけねこたちと戯れていた。すると御陵(みささぎ)からウオーキングでそばに来た夫妻から「あるねこ」のことについて質問された。話を興味深く聞いているとここにノラのちびと全く一致するようなねこが居ませんかと言う内容である。ちびは耳の毛の生え方、足に他のねおとかなり異なった特徴を持っている。「います」、「います」、と述べると矢張りチーだ。

あのねこは近所に住んでいた人が親子で飼っていたが転居のために住居を移ったのです。転居先ではねこは一匹はいいが2匹は困ると言うことで子供のチーを捨てねこにして転居した。それは昨年の8月頃らしい。それで私がこの猫に初めて接した時普通に見られるノラのように逃げない。むしろ人を懐かしむようで私が立ち去ろうとすると後を追うのである。それに背中の上頸の近くに毛がぬけ痩身気味で病気かなと思いもした。それでこのねこに興味を持つと同時に愛着を持つようになりもう少し肥え、背中の毛も綺麗になってくれと祈るような気持ちで毎日接した。

このねこはもう1匹不幸な経験をして前足を内側に曲げている雄ねこと自分も雄ねこなのに麗しいほど仲がいい。くろは捨てられた中ねこをいたわり、捨てられたチは「くろ」をしたう。まるで親子のようだ。同時に餌をやると「くろ」はチビにゆずる。仲の良いことこの上ない。私が始めてチビに接した時は11月の始めだったかと記憶しているがこの時のチビはストレスのさなかにあり痩せ、脱毛、涙、ねこ好きの奥さんが目薬をさしていたことを思い出す。またチビが大食漢になったのはストレス食いだと判断している。もう少し経てば治るのでは。生まれて初めての寒い冬をよく乗り切り春を迎えつつあるわけだがこれも「くろ」の精神的支えがあったことが大きいと思う。これからも元気で立派なノラになりなさい。