お二人の食事

朝日新聞の土曜版のbe on Saturday(ブルー)と(red)4月24日付け(ブルーとレッド2部あるということである。beのブルー版に益田鈍翁(1848−1938)三井物産創始者で、その言葉に[死ななくてもよい人がご馳走のために死ぬのをみては黙っていられない]と言うタイトルがこのエッセイにつけてある。これはまさに金言である.翁歯豚を飼った。甘薯を食わせた豚は脂肪だらけ、豆腐かすと魚のあらを食わせた豚はそうはならない。それで彼は日本人の食事は世界中で最も適切であり、日本の百姓の食事が最適である。
彼は粗食の弁当をたべ、ご馳走が出る場合には辞退する。外国に長く行っていた社員が肉食をし,私より早く死んでゆく。そう嘆いた彼は粗食を続け、毎日6キロ歩いた。それで90さいまで生きたそうである。

これにたいしてレッドのbe版の[作家の口福]のエセイに、江國香織さんは「おいしいものを食べるわけ」のタイトルに以下のようなことを記している。新鮮な魚、肉、果物はメロンを始め桃、西瓜、ぶどう、梨など。バターもふんだんに料理、などに使かったものを食する。そして酒類も最高のものをたしなむ。死んで火葬場で骨になったときに、最高に栄養の行きとどいたピカピカの骨であることを、会葬者に疲労して欲しい。
この対称的な話しを皆さんはどのように解釈されますか。