沖縄と徳之島

鳩山首相が沖縄の普天間基地から、県外に基地を移設するとの件について、腹案があると先日述べた。これにたいして鹿児島の徳之島が、その対象になっていると徳之島の島民をはじめ、3町長が先頭に立ち1万5千人の反対集会を行なった。この徳之島の集会に刺激を受けた、沖縄島民が仲井真知事による9万人の大集会を持ち、沖縄の米軍基地の絶対反対の大集会を開き気勢を上げた。

沖縄は65年にも及ぶ基地の島として、これ以上の辛抱は出来ないとの痛切な願いがある。沖縄が米軍基地の75%を持っている。沖縄だけに犠牲を強いて沖縄以外の日本人は、安穏な生活を送っている。米軍が沖縄以外のサイパンやグアムなどに基地を引き上げなかったら、沖縄に近い場所を日米安保の関係で、米軍に提供しなければならないのが日本の弱みである。したがって徳之島の人たちが、反対集会を持ったことが沖縄の9万人による基地絶対反対の集会を持ったことで、「藪蛇」ではなかったのではないか。

私たちの住まいが米軍の要衝でなかったからよかったと決して思っていない。沖縄の人たちの苦しみを私たちもその場にいたら同じ日本人だから受け入れざるを得ないと観念する。そののちは時の政府により、米国が日本から撤退すべき行動を起こさせるであろう。自民党の65年も沖縄に犠牲を強いたのは酷すぎる。今の自民党の姿は罰だろう。