庶民宰相菅氏の政治

菅氏は久しぶりにかって首相だった二世、三世の首相ではない。ねっからのサラリーマンの息子で、草の根首相である。同時に閣僚も議員の二世なども殆どいない。この閣僚の構成から菅氏は「庶民派」の「奇兵隊内閣」と呼んでいる。

奇兵隊」は明治維新高杉晋作により下級武士、農民により構成された兵隊で、お殿様の軍隊ではない、と首相は語り討幕に大活躍した(6月9日付朝日新聞)おそらくこの政権は奇兵隊のように立派な育ちの議員は数少ない。

それで彼は日本の今までの政治のあり方、自民党政治が税金をどんどん使い、身動きの取れない借金の山に恐怖感を抱き、強い経済、強い財政、強い社会保障を唱えている。我々は今までの首相で誰がこのことに声を大きくして日本経済の在り方を批判し、とるべき日本経済の政策を具体的に表現しただろうか。

私はギリシャがあのように放漫な財政政策で、ユーロをがたがたにに導き、ヨーロッパだけでなく、リーマンショックのように、世界に大きな影響をあたえている。それで菅首相は日本が天文学的数字の1千兆円近くの財政赤字を大層気にかけている。

誰も二世、三世首相はこの問題を余り気に懸けず何の政策も考へなかった。金が余れば自分達の票を積み上げるのに使われていた。今更ながら政権交代それも庶民宰相になって頂いて本当によかった、と安殿の胸を撫でるのである。