菅首相と責任論

民主党内でこの度の参議院選挙で敗北を喫したことに、特に反菅派から責任を取るべきだとの罵声がきこえる。少し敗北をこうむったことは事実だが、菅首相の10%の消費税は決して間違っていない。正論であるがタイミングが悪かったことと、充分な審議が尽くされていなかったことだろう。

民主党の小沢派の連中も親分の小沢氏が金と政治で一般国民から白い目で見られているが反小沢派は沈黙を守っている。彼こそ検察の厄介に何度もなり、また国会に召致し尋問を野党が要求しているが、民主党の連中が防いだではないか。

今回の菅首相の多少のミスで責任を取っていれば些細なことで党運営はどうなるのか。人間は時により、たまにはミスをするものものである。

汚い金と政治の事例とわけが異なる。この問題に関しては首相になったばかりの菅氏を引き摺り下ろすのは世界に対しても恥ずかしことではなかろうか。

折角長年の自民党の悪政から特定の議員を除いてクリーンな政党に大きな期待を寄せるいま、些細なことで責任、責任と騒ぎ立てることは愚の骨頂だ。