地蔵盆




京都では8月22。23日にお地蔵様の盆が行われる。このお地蔵様の盆とは京都では各町内毎にお地蔵様が祭ってある。そのお地蔵様をこの両日にお飾りをし、お地蔵様の町内で生まれた赤ちゃんの姓名が小さな細長い男なら白、女なら赤の提灯書き込まれ寄進される。

それを地蔵盆にはお飾りされたお地蔵様を中心に提げられる。お地蔵様のサイドに屋台が作られ町内の信心深い善男、善女からのお供え物が賑わす。この地蔵盆には地蔵様の前に茣蓙を敷き詰められる。大体小学生以下の子供たちがゲームとか、昔なら女の子なら「おじゃみ」、両性とも「竹返し」などで遊んだものである。

また昔でも今でも福引があり子供達の楽しみの一つである。金魚すくいも面白い遊びだった。町内の世話好きなおじ様、おば様がよく子供、お地蔵様の面倒をみているし2日間は地蔵様、子供に身を捧げ、一生懸命だし、また子供たちを喜ばせてくれたものである。この京都の美風も子供の遊びが機械化されだんだん廃れてゆくのはひとしお寂しい限りだ。

「注」上から二番目の写真が、寺田屋の二階の部屋の柱に今も残る伏見奉行所の侍が踏み込み乱闘の時の刀傷のあと。