村木厚生局長無罪


大阪地検特捜部は自分たちの点数稼ぎに冤罪をでっち上げる悪質な捜査を何のためらいもなく平気で行うその態度に一抹の不安を抱かせる。今回の郵便不正事件で厚生労働省の村木局長を、大阪地検特捜部は真犯人と決めつけ自分たちであらかじめストーリーを作り上げ、真犯人の村上元係長が実は犯行は私がやった、と検事に涙ながらに訴えたが自分たちの判断と異なるという理由でこれを退けている。

この事件で恐ろしいことは地検サイドの裏ずけ捜査が行われていなかったことである。地検側が「民主党石井議員の口添を受けて村木元局長発行の便宜を図るように指示した」とする塩田元部長の捜査段階の供述については、「(石井一参議院議員)の機嫌をとるために証明書を発行する必然性はない」とし、信用性に乏しいと指摘した(朝日新聞9月11日付朝刊)

検察側が石井議員と凛の会元会長が面会して口添えを頼んだとしているが、この日は石井議員は千葉県成田市のゴルフ場にいたことがいたことを踏まえ、「面会は不可能だった」(朝日新聞9月11付)と述べた。このように検察側の無能ぶりと言うか低レベルを指摘することはやさしい。ただマスメディアもそれなりのよりしっかりした報道をなすべきこと望む。