S区少年野球大会(1)


1948年高校1年生のとき京都市S区の少年野球大会があった。この大会はS区の市会議員のKさんの肝いりで大きな大会だった。とりあえず第1回目の大会で早くから宣伝されていた。私は少しまえにY地区の町内対抗の少年野球大会で3対2で惜敗しているもののこの試合で優勝したN町にくいついたのが大きな自信となっている。

それで今度はS区の大会なので町内のメンバーにこだわらず、少年の名手を自分の高校から、さらにY地区の名手を集め強力チームを構成した。それで大会まで時間があったので強力メンバーで2,3度の練習試合を行いスコアーブックを丹念に記入、これを資料に選手の活躍ぶりをチェックした。

このように大会まで時間があったのでチームワークはしっかりしたものとなり、バッティングも捕手のC君,投手のK君の強打が素晴らしい。ピッチヤーは私と、私の高校のK君。K君も剛速球の持ち主でコントロールも抜群で極めて安定的な資質を持った肝の据わった少年だった。このような強力メンバーで1,2戦は問題なく当方の大勝。いよいよ準決勝に入る。