S区少年野球大会(3)


唱和23年X月X日 於Y小学校グラウンド
今日のゲームは準決勝戦だ。対戦相手のチームY・Bは優勝候補の呼び声高い好チームだ。我がチームは準準決勝戦で私が投げているので今日はK君だ。彼は球も速く重くコントロールもいい。、双方緊張のうちにゲームが始まる、我がチームは後攻でY・Bチームの一番バッターは軽くスイングアウト。この調子後続も全て三振上々の滑り出しだ。

我が方も相手のピッチャーが上手く1回裏を無為に終わる。双方好投手擁しているので4回まで息きずまる様な投手戦。この日サードベースを任された私は5回裏レフト頭頭上を鋭く襲いフェンスオーバー、やった!と思ったが相手チームの監督からクレームがつき、ワンバウンドでフェンスをオーバーしたとのことで3塁ベースに返された。しかし私はホームランだったのではなかったかと内心不満足だった。だが5番ばったーのK君がレフと前に痛烈なクリーンヒットをはなち1点を奪った。

 あと残すところ2回投手が好投するのでバックスのそれぞれの守りもシャープ、レフトH君のレフトフライの好捕、またこの日サードベースを守った私のところに地を這うような強烈な当たりを軽く処理しファーストアウト。ファーストE君の活躍も忘れてはならない。内野手からのどんな悪送球も上手く処理。かくして準化粧戦を1対0で勝利を収めた。この試合をものにできたことは実に嬉しかった。省みると投手K君の頭脳的なピッティングとその球威がすべてだったのではなかろうか。残すは決勝戦だ。これには全力を挙げて頑張ろう!

この準決勝戦好チーム同士の対戦だったもので、グランドの観覧席は超満員で闘志がいやがうえにも胸に湧き上がるのを覚えた、いいゲームが出来てよかった。