相撲協会の八百長事件



またも相撲協界での不祥事件である。ある力士の卵を親方(時津風)が力士達をけしかけ暴力沙汰の末、彼を死に至らしめた事件、多くの力士達が野球賭博で警察の取調べとなった事件、大麻問題、次いで相撲界の根幹を揺るがす八百長事件。このように並べてくるとこれが日本の国技かといわれるスポーツかと疑いたくなるような、公認の暴力団的組織である。

八百長問題は古くからかって幕内上位板井が八百長の取り組みを公言し、更に週刊誌も厳しく何度も取り上げている。この板井発言、週刊誌のと取上を相撲協会の力でねじふせてきた。したがって相撲界八百長は存在しないというのが協会側の主張であり態度だった。

しかし今回八百長が力士同士のメールのやり取りで明瞭に大きな金背授受、ホシの貸し借りなど具体的な証拠が表ざたになった。これは動かしがたい明白な証拠で、とりあえず41件の証拠が握られている。これを全力士を調査すればかなりの数になるのは間違いない。なぜなら千秋楽になると7勝7負で一つの勝星でよく元の地位にしがみつく幕内上位のホシの取得は余りにも八百長くさい。

これら八百長は真面目な相撲フアンを裏切る行為であることは言うまでもない。昭和天皇はこのような実情を知らずに懸命に力士の星取票に勝敗の記録をつけていられたのが気の毒に思える。いずれにしてもプロレスのようなショウ的なスポーツではなく一般人は国技として真剣勝負としてこれを見ている。したがってこれは国民に対しての重大な裏切りでこのスポーツは古くから日本に伝わる何物も侵しがたい国技と扱ってきた。それでこれを公益法人として別格に取り扱っている。文部科学省もこれだけの不祥事を起こす相撲協会公益法人を廃止べきだ。相撲界は文字通裸一貫となりやり直すべき