福島第1がなせレベル7なのか


福島第1原発の事故評価尺度(INES)が旧ソ連のチェリノブイリ原発事故と同じ「レベル7」となった(4月14付朝日新聞)この福島第1原発とチェリノブイリの事故とを同じレベル7と考えるのは少し日本サイドの考え方としてはかなりシビアーすぎるように考えるのは私の解釈が誤っているからなのか。

チェリノブイリでは沈静化するまでの10日間で、放出された放射性物質520万テラベクレルと見積もられている。広島に投下された原爆の400倍にもなる。一方福島第一原発からの放射能の放出量を算出すると「3万〜11万テラベクレル」にあたる(4月14日付朝日新聞)チェリノブイリでは発電所から半径30キロ圏に住む約11万6千人が強制避難させられた。ほかににも高濃度汚染地域となったウクライナベラルーシ、ロシアの計40万人が疎開した。

国連の調査報告書によると、被爆で亡くなったのは56人、汚染された地域で将来発生するガンも含めると,死者は4千人に上ると試算されている(4月14日付朝日新聞、ニュースがわからん!)これに対して福島第1原発では死者はなく、将来のガンによる死亡の可能性も0に等しい。それにチェリノブイリのように放射性物資も広範囲にばら撒かれていない。福島第1原発の事故による疎開者は20万人にも達っしていない。このようにチェリノブイリと福島では歴然たる相違があるのになぜ福島第1がレベル7なのか。                                                                                 ○ 山科疎水の桜