米国国債の引き下げ

米国の大手格付け会社S。P.(スタンダード・アンド・プアーズ)が米国債トリプルA(AAA)を1段引き下げてダブルAプラス(AA+)とした。米国は現在14兆6兆ドル(約1100兆円)の巨額債務を抱えている。米国の国債を引き下げれば米国の国債を売り日本円が買われるという経済現象がおこる。円が買われれば円がますます上がり円高が強調され日本経済にとって苦しくなることは火を見るより明らかである。現在日本の円高は177円前後であるが、更に円高が進めば日本の生産物は高くて世界から買ってもらえない現象が起こる。

日本は現在でも円高で、最初から安くその上ウォン安の韓国製の車、TVなど電気製品が米国、ヨーロッパで日本製品を凌駕している。日立などは安い韓国製のTVとの競争は無駄だとTVの生産をやめたほどである。いずれにせよ米国の国債が引き下げられると日本の経済界は極めて厳しい状態に置かれることは事実である。更に場合によればS,P.は米国、国債をもう1段階引き下げるかまえを見せている。日本は円高になれば円高を活用して外国の企業を買収するメリットも一方ではあるので米国の国債の引き下げを大いに利用しようではないか。