諫早湾閉め切りはや10年

赤い牡丹

日本列島休耕田があちこちにありペンペン草が生えほうだいです。
貴重な漁場を干拓して水田をつくり稲造りをしています。
97年に長崎諫早湾が「ギロチン」を思わせるような鋼板で閉められて早いもので10年もたちます。
有明海では漁の稼ぎが減るどころか殆どなくなってしまっています。
締め切られた後、取れなくなった魚種は、チヌ、コウイカ、コノシロ、コハダ、シロエビなど。
2001年に有明海閉めきりに反対の竹部農水大臣が干拓事業の抜本的な見直しをするものの、建部農水相退任後農水省は一転して推進の立場に逆戻り。
有明海では00年度名産のノリが大凶作になり、干拓事業の湾外への影響が論議される事になりました。
有明海の水は「濁っていると太陽光を遮るために、赤潮につながるプランクトンの増殖を抑る。澄んでいるとその逆です。
有明海の漁獲高は80年代から減る傾向にあると言う声があるが、一方、国や県当局が事業の当初からこの干拓は地域の人命と財産を守る防災を目的としていると述べている。この件については干拓事業に賛成にせよ反対にせよいずれの主張にもその立場に寄って正当性があるため、容易に結論の出せない問題となっています。ただ生態系への影響とう観点からは余り顧みられていないという問題点もあります。