国産ジェット旅客機計画

初の国産小型ジェット旅客機が計画されている。65年にYS11プロペラ旅客機が就航して以来である。YS11は極めて優秀な小型のプロペラ旅客機で国内外から賞賛されていた。
しかし海外販売網が今ひとつで360憶円の赤字を出し生産が中止された。今回計画されている小型ジェット機は座席数が70〜90席前後で先発のブラジルのエンプラエル、カナダのボンバルディアに挑戦するわけである。日本は戦前、戦時中素晴らしい飛行機を作ってきた経験を持っている。それが敗戦後飛行機が作れなくなった残念な一時があった。

戦後時間を経てYS11を作った飛行機制作についてのノウハウも持っている。ただYS11作成の時代からタイムラグがありそのへんのところが多少気がかりではある。しかし今日まで国内メーカーは欧米の旅客機の部品及び米国の旅客機の翼なりの下請けを経験しているのでタイムラグがあっても1からの出発でないので楽観視をしている。国家政府もこのを後押しをし国家的事業と考へ多少の出費には目をつむるべきである。

またさして必要とも思はれない公共事業に巨大な出費を今までしてきているケースも多々ある。其れを考えると旅客機の製造は建設的で国際的にも国家的名誉な作業である。国の威信にかかわることである。政府の積極的な取り組みを心から大いに期待するものである。18日から始まるパリ国際航空ショーで模型を「お披露目」するらしい。うまく生産できるかどうかはパリでの評価にかかっているらしい。日本は世界でも1,2を争う技術立国である。ベストを尽くしてこの仕事を成就するために頑張って欲しい。