事故続発と格差是正

平成時代に入っていらいバブルから一転我々は失われた10年なる不景気を経験してきました。この間に大きく変わったのは労働者の雇用形態ではないでしょうか。私は現在74才で現役時代には人手が足りないときにのみアルバイトを雇ったものでした。それがどうでしょう。現在はフリーター、契約社員派遣社員、アルバイトと極めて多様な雇用形態が存在します。
これは不景気な時代に生まれたグローバルな雇用形態で現在5,6年続いている好景気のもとでも定着したままです。政府もこれ等の雇用形態をできるだけ是正するために1年以上経験した非正社員を正社員化することなどを企業に指導している事は事実です。又実際にある大企業などはそのようにしていることをマスコミ等を通じて目に致します。

しかしこのような現象は経済界のほんの1部でそんなに積極的には行はれているとは申せません、そこで正規の職員が長年責任を持って仕事を行う場合と非正社員が短期間だけ仕事に携わる場合とではおのずと仕事に対する姿勢が異なります。後者の場合には正社員に比べて人的ミスが起こる可能性が高いようです。

同時にこのような雇用形態を取っていると雇用者側は人件費が安くてすみ、現場は人員が減り異常の発見が遅れる事も多くなると思います。特に大きな化学企業で事故が発生したら取りかへしのつかない大事故につながるのではないでしょうか。最近各地で大企業の大きな事故が数多く見受けられます。このような不測の事故を防ぐために企業は適正な人員配置、多くの非正社員の正社員化をすすめ、仕事への責任感、プライドを持って作業に携わるようにされんことを切に希望いたします。

また非正社員の正社員化は収入も良くなり現在の日本の経済界、社会全体にみられる格差の是正にもなり日本の社会にとっても大きなプラスになるのではないかと思います。