原爆投下「しようがない」

久間防衛相が日本の敗戦直前に広島、長崎に原爆を投下されたことについて次のようなコメントをしている。「負けかけている戦争をいつまでも続けていてソ連が参戦してくることに米側があせり日本に原爆を落とした。」かっての広島、長崎の原爆投下は間違っていない。このような考えは米国にとっての勝手な戦略上の問題である。 
 
しかし日本はもう戦う力も無くただ敗戦を待つだけの悲劇的な状態であった。そこへ広島、長崎に非人道的な原爆投下である。原爆投下によって何十万の死者、多くの負傷者と共に、未だに後遺症で苦しんでいる多くの人がいる。
 
どうして防衛相としてこのような発言が出たのか。核の持つ本当の恐怖を認識していないのだろうか。まっとうな人間としてその辺を良く考えて発言すべきである。

核爆弾の被害を受けたのは日本人だけである。それは単なる被害ではない.そこにはまともに見られない地獄絵を現出したのである。その事など充分に考えて防衛相としての発言を期待する。