作家小田実氏の死去

もう二度と得られないようなユニークな作家を失った。なんでも見てやろうで彼を知ったわけであるがその作品通り行動家の人であった。単に文筆で自己の思想なり哲学で市民に訴えかけリードするようなパッシウな人ではなくどこまでもアクティブな行動を伴う作家であった。例えば米国がベトナムで不法な戦争をしかけベトナム人、米国兵に悲惨な犠牲者多く出ると、「ベトナムに平和をー市民連合」(ベ平連)活動は言語に絶するものがあった。

兎に角戦争は絶対に許せない日本の平和憲法を守り憲法9条を命にかけて守り、その決意なり行動なり活動は国民を多いに啓蒙した。イラク戦争にも反対でかってなら市民と共に激しい活発な行動が見られたものであるが近頃はそのような行動は影を潜めていた。彼の病も関係していたのではなかろうか。しかし書物なり言動がその行動力をカバーするだけのスピリットが見られた。もう少し3ヶ月でも5ヶ月でも永らえてがんばりたかったようだったが残念な結果となりお気の毒です。合掌。