遠藤農水相辞任

8月27日安倍首相は内閣改造を行い新内閣が発足した。それから5日目で農水省の辞任である。遠藤武彦農水相が組合長を務める農業共済組合が国から補助金を不正にうけとっていたとのことである。前内閣から3ヶ月に4人の辞任者が出ている。

前内閣であれほどの失敗、つまり佐田行革担当相、松岡、赤城両農水省の政治とカネ,久間防衛相の「原爆はしょうがない」発言、柳沢厚労相の「女性は子供を生む機械」発言、4名が辞任し、1名が辞任寸前までいた。安倍内閣は今回の辞任者で5人が1年も経たずに止めたことについて首相の任命責任政権運営能力を問われる事になるだろう。このような情けない問題が数ヶ月に頻発するのはわが国の憲政史上初めての事柄である。

この椿事は首相の能力、資質、リーダーシップの欠落以外の何ものでもない。小泉内閣負の遺産を受け継いだのが安倍首相にマイナスに働いたと大目に見てきたが彼の酷い資質の問題である。同時に自民党の程度の悪さとでも言うべきか。ろくな人材が居ない。この問題がかたずけば次にどのような問題が起こるか自民党の連中も内心ヒヤヒヤものではないか。

農水相だけでない。岩城光英官房副長官坂本由紀子外務政務官の虚偽記載の疑いが相次いで発覚している。このように新内閣の発足当初からの混乱は安倍内閣が決して近い将来平坦な道を歩むとは考へられないことを示唆している。