中国の暗部

 中国の暗部
中国は今や世界の工場といわれ、日本、欧米で自国の生産品を捜すのが難しいほど商店は中国製品であふれかえっている。先日も米国でイタリア製の靴を買おうと思って靴屋、百貨店に行っても中国製品ばかりで何時間もかかってやっと手に入れたと新聞に出ていた。
衣類,あらゆる家庭炊事用品、野菜、玩具、恐ろしいほどメイド・イン・チヤイナが幅をきかせている。

都市では海上、北京、青島などの繁栄ぶり,海上には森ビルが世界一といわれる高さのビルの建設をすすめている。それで毎年7%、8%台といわれる経済成長を遂げ、外貨準備高は今や日本を抜き去り世界一となっている。このように中国は明るい太陽で光り輝いているようである。

しかし中国は広い。中国の各地で「がん村」というのが広がっているのである。石油化学工場が建設されてから工場からでる煤煙である。アンモニア臭が鼻をつく。80年代から90年代半ばに臭気が強くなったらしい。夜も寝られないほどのきついアンモニア臭である。勿論窓は開けられない。時には雪のように白い粉が降り、一面が真っ白になる。これに対して、工場を操業停止にするか、我々をどこか別の場所に引越しさせて欲しいと訴えても音沙汰なしである。このような工場近くの村での「がん死」の割合は80%〜90%に達している。このような「がん死」と呼ばれる地域は中国の報道を見るだけでも多数に上っている(朝日新聞

この様な現象は経済発展の障害になるだけでなく国民の不満は政府に向くのである。私は中国を旅行した経験から華やかな都会から一歩地方に足を向けるとアバラヤが軒を連ねており、道端で豚を解体して販売したり、何か変な食べ物を積み上げていたり、都会の外は訳がわからないところです。都会のなかでもビルとビルの間にとたん屋根のアバラヤの密集あったり中国の暗部はいたるところに存在しております。中国内部の農家は極貧の生活で正視出来ない状態です。この地方からの働き手の低賃金が世界の工場を支えているのでしょう。