緊迫のミャンマー情勢

ミャンマーで軍事政権が8月15日に燃料価格を引き上げた。バスの運賃も2−4倍に上昇し、その他の物価も激しい値上がりをした。それで市民、僧侶などが軍事政権に10万人規模のデモをかけた。ミャンマーの最大都市ヤンゴンで軍事政権当局がこのデモ隊に暴行を加えた。催涙ガス、威嚇発砲を繰り返し行った。

27日には日本のカメラマンが取材中にデモ隊の兵士に射殺された。軍政権のトップのタン・ミュエ国家平和発展評議会議長は「中国の言う事しか聞かない」との見方もある。しかし中国は内政干渉との言動を恐れており、できるだけこの問題に触れたくないという姿勢をとっている。

また中国はミャンマーと石油、天然ガスなどの関係、ミャンマーから中国に向けたガスと原油のパイプラインの建設などで中国とミヤンマーの関係は微妙なものがある。したがって中国は軽々に口出しを出来ない問題を抱えている。

ここで日本は中国のようなミャンマーに利権を持たない中立国家である。ミャンマーでは民衆から慕われ尊敬を受けている僧侶が数多くの軍事政権から暴力を受け殺されたり、怪我を受けたりしている。日本が積極的にこの問題に取り組み解決に力を与えたらアジアのリーダーとして評価されるであろう。