食の安全問題

食の安全で昨今問題になっているが今度は伊勢の“赤福”が消費期限を偽っている。つまり大量の残留食品を冷凍(−32度)保存し、再包装して販売している事が明らかになった。

今日まで雪印乳業の牛乳の期限切れの牛乳の再販売、ミート・ホープの牛ミンチ偽装事件,不二屋の期限切れ牛乳を使用したケーキの問題、白い恋人(チョコレート)期限切れ問題など食の安全を脅かす一連の事件が1年余りの間に続発している。これ等は全て一流といわれる会社の製品である。

私の思いではこれ等は恐らく氷山の一角ではないかと考えられる。“白い恋人”の事件が発覚して問題になった時当社の社長が伊勢の“赤福”をモデルに頑張るようにと社員に述べてきた。なんとも皮肉な話である。“赤福”は「製造日限り」の販売を売り物にしていたので消費者の信頼を取り戻すのに今後の努力が一層求められるであろう。
おそらこのよう事件は製造者の中に正義感の強い人がいて内部告発があったり、またなんら拘束のないアルバイトの告発などが考えられる。日本では原子炉等規正法で内部告発者を保護する規定を設けている。不正を暴く通報者保護に努める。しかし日本では未だ原子炉以外に企業の不正を暴く法律が施行されていない。したがって一般の企業の不正を暴いた人を保護するような法律の制定が急がれる。いずれにしても不正をして利潤の追求を求めてもいつかは暴かれることを心にして僅かな利益のために信用と消費者の健康を害しない事を望む。