低劣な亀田親子と愚劣なマスメディア

TBSとボクシンジムはカネになれば喧嘩的なボクシングでもなんでも良い。兎に角会場に客が入り同時に高視聴率が得られれば万々歳である。亀田親子のボクシングまがいのことである。TBSは最初から大阪のボクシング一家で父が暴力団まがいの強烈な個性を持ったボクシングのプロデューサー役をやりまたセコンドだ。このようなボクサー一家の存在は今まで見たこともない。

マスメディアにとって視聴率を考えれば垂涎の的だった。これを売り出して一儲けしようと考えるのは理の当然の事だろう。このような次元の低い発想から兄弟たちのうち最年長の興毅の第五戦頃から放映を始めた。宣伝は凄いものがありTBSばかりでなく他のマスメディアも追従した。こうなれば一種の低次元の社会現象である。亀田親子を最大限にもちあげ何時も,もうお祭り騒ぎである。多くの観客が彼ら親子の試合の観戦に足を会場に運んだ。

さて長兄興毅の選手権試合ではこの親子の晴れ姿を見るべく各界の大物、有名人が馳せ参じ、ゲームに酔った。ゲームの内容は相手が圧倒的に勝っていたがテレビ局、ジムが亀田サイドだったので亀田に有利な判定を与えるように審判団を抱え込んだのだろう。彼をチャンピオンに判定した。この判定にはTVの視聴者などから相手の勝ちではないかと抗議の電話がTBSに殺到した。また会場に足を運んだ観客もシラケムードだった。ただ有名人たちからだけ祝福の言葉がその場で贈られた。しかし翌日の新聞では批判の嵐で埋め尽くされていた。

次に二男のゲームが日本人のチヤンピオン相手に行われた。TBSとフアンの興味が強く視聴率は28%を越すという驚異的なものであった。このゲームも酷いもので内容は彼のフアイトはボクシングというより相撲、プロレス、喧嘩である。誰が観ても例えば素人が観てもボクシングの形じゃない。反則の連続でボクシング史上初めての反則の多さと拙劣さだった。セコンドの父、兄のアドバイスも下劣、低俗で反則を助長させるようなものでどんな形であれ相手をひっくり返すのが目的のようなものだった。しかしTBSのアナウンサーと解説者は亀田贔屓で終始していた。最初から最後まで褒め称えていた。しかし皆さんご承知のように亀田一家の程度の悪さからJCBから厳罰が下された。けだし当然。TBS、ジムサイドも大いに反省すべきでしょう。