サブプライムローン

アメリカの高リスク住宅ローン、サブプライムローンは日本のかっての土地バブルのときの様相と本当によく似ている。200l年ITバブルが崩壊して住宅ブームが加速された。
つまりITバブルで萎縮した可なりの部分が住宅資産の膨張に向けられたのである。米国の準備制度理事会が金利を下げた資金を市場にどんどん流した。それでこの時期にさらに住宅に資金をつぎ込み住宅のバブルのような形が作られたのである。

アメリカ政府はITバブルでダメージを受けたので無責任にも住宅バブルを煽ったわけである。住宅価格は春から夏にかけて下降し始めるまで上昇し続けた。日本でも土地バブルのときに誰もバブルであると言わなかったようにアメリカで住宅バブルとは思ってもいなかった。しかし冷静にこの現象を見てみるとバブルではなかったかと思われる多くの事柄が見られる。

例えば全米平均で約55パーセントの上昇だが、ロサンゼルスとマイアミで約2.2倍、ワシントンでは、2.1倍に達した。しかし住宅ローン担保証券の取引にベアスターズ傘下のヘッヂファンドが失敗し破綻に繋がった。政府機関であるRMBS住宅ローン担保証券を5兆7千億ドルを発行し、アメリ財務省財務省証券の約5兆ドルをはるかに凌駕する資金が住宅ローンにつぎ込まれていたのである意味で公営ギャンブルだといっていいだろう。

アメリカのヘッヂフアンドが破綻した時、サブプライムローン関連に出資していたフランスのバリバ銀行の株価が下落し、ドイツのIKBが危機に陥った。日本の株価も下落した。また野村ホールディングスが6月末までに726億円の損失を計上したほかは、大手銀行8項の損失合計額で約200円という。アメリカの住宅不況は当分続き回復には4年程度かかるであろう。主要7カ国財務相中央銀行総裁会議G7}が19日午後{日本時間20日午前}ワシントンで開かれる。ここでこの問題が協議される事になっている。