バリー・ボンズ選手

打ちにも打つたりホームランを今年の8月で歴代最多の756本。サンフランシスコ・ジャイアンツバリー・ボンズの記録である。この記録はハンク・アーロンの持つ記録を破るダイリーグ新記録である。これがスポーツマンシップにのっとったフエアーな形で得られたものなら世の野球フアンだけでなく多くのスポーツ愛好家からも文句なく賞賛され、褒め称えられるところである。

ところがである。ボンズ外野手はステロイド剤{筋肉増強剤}使用疑惑に絡み、米連邦大陪臣はl5日に偽証と司法妨害の罪で起訴されている。しかし未だ判決が出ていないので無罪であり、この記録は無効であると言えないと大リーグのコミショナーのバド・セリグ氏は述べている。

ボーンズ外野手は03年連邦大陪審で証言台に立ち薬物を使用したと証言したと報告されている。いずれにしても薬剤を使用したことは事実であり連邦大陪審で証言台にも立っている。彼の場合恐らく無罪になることは100%ないであろう。例え無罪になったとしてもスポーツマンとして一点の曇りもない青空のようなすがすがしい人生を送れるかどうか疑問である。

一度は自らがステロイド剤と知らずに薬物を使用したと証言しているんだから決して何の疚しさもなく人生を明るく楽しく送れないのではないか。私はシドニー五輪で金メタル3個を獲得した陸上女子短距離のマリオン・ジョーズ選手がBALCOが開発した筋肉増強剤の使用についてうその証言をしたと認め引退を表明した。従ってこのようにボーンズ選手も明確に罪を認め心を明るく人生を楽しいものにすることがベストだと思う。