福田首相

福田首相が登場してまだ2ヶ月しか経たないので氏の評価は未だ早すぎるかもしれない。しかしこの間に首相の取った言動から私なりに感じたところを述べてみる。氏は結論から言って大人である。小泉元首相の場合は子供のように靖国神社参拝にこだわり、中,韓との関係を氷のように冷え込ませ、アジア外交はないに等しいものだった。

一方で米国のブッシュ大統領には犬のポチよろしく尾おふってどんな事でもイエスで日本を米国を除く世界の孤児のような状態にした。次に登場したのは安倍前首相、氏は中、韓関係に少しは日を当てて日、中、韓の関係を正常化にすべく努力は認めるが憲法改正がこの人の大目標のような政治姿勢でもう一つ好感をもてなかった。

しかし福田首相になって日本と東南アジア諸国連合の経済相会議が19日、シンガポールで開かれ貿易自由化交渉が妥結した。つまり日・ASEANを軸にEPAや自由貿易協定(FTA)を結ぶ動きがあり、来年には日中韓印、豪州、ニューウジーランドの各国とASEANとの個別の協定が出揃いそうだ。(11月20日付け朝日新聞)更に中国とは東シナ海のガス田解決のための話し合いも持たれることになった。更に日中韓との会談も予定されていて、福田首相に年内に中国に訪問するように温家宝中国首相から要請があった。福田首相は年内が都合でだめなら来年早々に訪中すると述べている。このように急速に日本とアジアの国々と強いつながりが生まれてきたことはイデオロギー抜きでいいことではないだろうか。

以上が福田首相の外交面のよさ記しましたが未だ問題は給油新法の取り扱いがある。此れも上手に処理出来ないものだろうかと思いますが自民党の所属ではどうにもならないでしょう。この辺りが福田首相の限界でしょう。