小学校高学年の英語教育について

中央教育審議会では小学校高学年に英語活動が採り入れられる見通しになった、と今朝の朝日新聞が伝えている。私は小学校の高学年に一週一コマにせよ英語の事業が必要かどうか疑問である。まず一週間の授業でどれだけの効果があるかということである。ただ授業が増えて子供に負担になるだけではないか。

更に親御さんとっていい中学校に入れるために英語の塾に入るような馬鹿な事が起きる可能性もある。私はこのような変な学習指導をするより最近の若者に増えてきた国語力の低下が心配である。それで変な英語の学習をするより日本人であるために自国の国語の力を子供のときからしっかりと身に付けるほうが良いのではないかと思う。

最近の高校生、中学生などはあまり文学にも接しないようだし、また漢字の力も落ちている。これは携帯電話やパソコンの普及、加うるにTV、ゲーム機の普及の結果である。学校から家に帰るとこのような機器に取り囲まれてじみちに本を読んだり漢字の書き取りをしたり出来ない環境になってしまっている。それを補うために国語の勉強と入れ替えて欲しい。

それで私の提案であるが小学校の高学年になれば夏目漱石の「野分け」、や「草枕」、森鴎外の「高瀬舟」など明治文学のいいものを読みあまり意味がわからなくても先生の指導によりある程度は理解できるようになるのではないか。日本の古典に面白さを覚えたらまた現代文学谷崎潤一郎芥川龍之介太宰治、などの作品から今読まれている現代文学に興味がわくものと確信する。国語力の養成,漢字のなれこれを身につければ新聞も一面、社説も読みこなし民度の向上の一助となるであろう。