切らずにガンを治す

「切らずにがんを治す」X線より強力な「重粒子線」や「陽子線」を活用した治療施設の計画が全国で17カ所ある。(12月11日付朝日新聞)建設費はかなり高価であるが計画通うりに進めば世界の粒子線施設の4割ちかくが日本に出来るわけである。
放射線治療で世界の最先端をゆく米国などに比べればまだまだこの数字は多すぎるのではないかと批判の声も聞こえてくる。例えは放射線の専門家治療医は国内に500人、線量などを計算する医学物理学士は300人程度で米国の10分の一以下である。

しかし粒子線設備の数が多く、技術者が少ないからといって悲観する必要は無いのでしょうか。充分に力を備えた先輩もいるわけだからこのようなベテランについて力をつけ治癒を待っているがん患者の助けとなる医者になることを心より希望する。またがん患者や家族の人に対してもこれ等の施設、機器の充実は心にともし火をまた何にも勝る福音となることでしょう。少し考えを深めてみると欧米ではX線を集中させる強度変調放射線治療(IMRT)が、がん治療を行う殆どの病院で受けられるなど実績を積んでいるが日本ではまだ数が少ない。IMRTはかなり安い。ますX線治療を強化せよといはれているがこれと同時に頑張ってやるようにしたらどうか。日本人の力なら出来ない事はないと信ずる。期待しようではありませんか。